蔡錦は1965年中国の安微屯渓に生まれ、北京の中央美術学院で油絵を学んだ後、現在ニューヨークで活動している画家であり、第1回広州トリエンナーレに も出品するなど、国際的に活躍しています。夫である徐冰(シュー・ピン、Xu Bing)も、 ワシントンのサックラー美術館(スミソニアンインスティテュート)で個展を開催するなど、国際的に活躍するアーティストです。蔡錦は1990年代初頭以 来、つねに「バナナの葉」を描いています。バナナの葉は蔡錦の故郷である中国の家のそばにはえていた身近な植物であり、彼女はその葉を力強い赤一色で重厚 に描き出しています。本展では、新作の油彩画のほか、震えるような繊細な線で描かれたデッサン、自転車のサドルや靴にペイントした立体作品も発表いたしま した。
本展覧会はfujikawa gallery/next アジア女性作家展のシリーズ第5回目の展覧会です。
出品作品
・油彩画
「Banana No.48」1994, 200×190cm, キャンバスに油彩
「Banana No.134, 135」1997, 240×140cm, 絹地に油彩
「Banana No.175」2001-2002, 147×147cm, キャンバスに油彩
「Banana No.177」2002, 148×137cm, キャンバスに油彩
「Banana No.178,179,180,181」2002, 46×46cm, キャンバスに油彩
「Banana No. 182」2002, 121×111cm, キャンバスに油彩
「Banana No.185」2002, 147×147cm, キャンバスに油彩
・立体作品
「Banana (Bicycle seat)」1998 自転車のサドルに油彩
「Banana (Shoes)」1997 靴に油彩