ケイト・トムソン

Aphrodite

概要

作家:

制作年:2020

サイズ: H:1040 x W:250 x D:250 mm

素材:カラーラビアンコ大理石, 黒御影石

プロジェクト : A社 事務センター


「Aphrodite/アフロディーテ」はギリシャ神話における愛と美を司る女神で、ローマ神話では「ヴィーナス」ともいいます。オリュンポス十二神のひとりで、最高の美神であり、戦の女神でもあります。アフロディーテは海の泡から生まれ、巨大な貝殻に乗り海を横切って陸に上がったといわれています。

この彫刻はエレガントな曲線と放物線の流れるようなフォルムを基本にして、精緻な美とみずみずしい躍動感と生命感溢れる、この美の女神を抽象的に表現しています。放物曲線が螺旋形に上昇することで、滑らかで詩的なムーブメントを生み出しています。この作品の重要な造形的要素である放物線は古代から現代までの美術と建築における造形の基本的要素であり、美学上の黄金律とも深い関係があります。放物曲線は飛行や運動の力学であり、螺旋形は生命の成長パターンや、よく知られているのはDNAの二重螺旋構造です。世界に対する知的認識の基盤をなすものです。

この作品はイタリアのトスカーナ地方で取れる大理石で出来ています。ミケランジェロが使った大理石としても有名で、内面から輝くような暖かな白は、季節にうつろう光を捉え、その微妙な変化を感じさせてくれます。

作者の作品に共通するテーマはギリシャ神話や「ケルトの書」などにある複雑なケルティック・パターン、イスラム文様などの多様な異なった文化における、自然と人間を表現する根源的なフォルムを模索することです。

IMAGE LIST

撮影 : 谷裕文

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