May 23, 2024
この度 THE MIRRORではタンザニア出身の画家ジョージ・リランガ(1943-2005)の絵画展を開催します。
タンザニアは東アフリカにありアフリカ最高峰キリマンジャロがそびえる国です。リランガはタンザニア南東部のマコンデ族の出身。マコンデ族は木彫を盛んにするエスニックグループで、リランガも木彫家としてスタートしました。その後首都のダルエスサラームに移ると『芸術の家』に参加し絵を描き始めたちまち画家として高い評価を得るようになりました。
タンザニアには動物を描くティンガティンガ派という画家のグループがありますが、リランガは動物を描かず、一貫してシェターニ(精霊)を描き続けました。シェターニたちはリランガの夢に現れる自由なスピリットです。あらゆる物理的制約から解き放たれ、やりたい放題ですが皆笑顔を絶やさず見るものの心を解きほぐします。
心を解きほぐされた、と思ったあなたの夢の中に、シェターニたちはすでに侵入しているかもしれません。
THE MIRROR アーティスティック・ディレクター 清水敏男
本展覧会はアフリカ芸術(映画、音楽、文学、美術など)の研究者故白石顕二氏ならびに山本富美子氏の協力で実現しました。感謝申し上げます。
会期:2024年7月2日(火)〜 7月27日(土)
開廊時間:火曜〜土曜日 午後1時から5時まで、1時間ごとの入れ替え制
休廊日:日曜日・月曜日
予約:完全事前予約制
入場料:1名 1,000円(税込)、大学生以下 500円(税込)、中学生以下 無料(未就学児の来場はご遠慮ください)
※大学生以下の予約についても観覧料 1,000円を選択しご予約ください。会場にて受付時、学生証のご提示で観覧料500円とさせていただきます。
※小中学生は無料ですが予約が必要です。観覧料 1,000円を選択してご予約ください。
主催:TOSHIO SHIMIZU ART OFFICE
インスタグラム:こちらをクリック
1943年 タンザニア南東部のマコンデ族の町リンディで誕生。
1958年 木彫を習い始める。
1961年 彫刻家として自立。
1972年 タンザニアの首都ダルエスサラームに移住。
1973年 カトリックの修道女シスター・ジンと出会い、ジンが設立した「芸術の家」に夜警として勤務。シスター・ジンがリランガの才能を発見。
1974年 絵画を描き始める。
1982年 オーストラリアで銅版画を学ぶ。
1980年代以降 世界各地で個展を開催。
2005年 ダルエスサラームで逝去。
東京都庭園美術館キュレーター、水戸芸術館現代美術センター芸術監督を経て1997年よりTOSHIO SHIMIZU ART OFFICE主宰。
Ise Cultural Foundation(New York)芸術監督(1998年〜2001年)、上海ビエンナーレ芸術監督(2000年)、上海万国博覧会日本産業館キュレーター(2010年)などを歴任。
東京ミッドタウン六本木・日比谷、大手町フィナンシャルタワーなどの数多くのパブリックアートを手掛ける。
2004年から2023年度まで学習院女子大学・大学院教授(美術史、アートマネジメント)を務める。
・駐輪場はありません。
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