ART AND CITY

グラングリーン大阪うめきた公園

「うめきた公園」のアートのテーマは『クリエイティヴな風』です。創造力を掻き立てる爽やかな風が公園 のアートから湧き上がり、グラングリーン大阪を包み込むことをイメージしています。パブリックスペースにアートを設置するには様々な要素を考える必要があります。「うめきた公園」が大阪駅に直結したパブリックな公園であることは最も重要な要素です。あらゆる人々が 訪れる場所ですから老若男女そしてお子さんにも安全に楽しんでいただけるアートにしなくてはなりません。アーティストの名前を知らなくても美しい、面白いと思っていただけるようなアートを作る必要があります。さらにこの公園を作った人々の思いをアートで表現することも重要です。想像力が養われたり、未来への希望が湧いてきたり、クリエイティヴな気分になったりすることを考えてこの公園が作られたのですからアートを眺めたり、触ったりしているうちにそうした思いが湧いてくることを考えました。さらに彫刻が置かれる場所や形状を考えるにあたり、公園設計者と綿密に話し合い、公園の起伏、景観、四季の花々の色彩を考 えて彫刻を選びました。
・遊歩道と緑の芝生にはイギリス生まれのケイト・トムソンによる白い大理石製の彫刻を設置しました 。見るだけでも美しいのですが触ることはもちろん座ることもできます。
・VS.前にはオランダで活躍するラム.カツィールの彫刻を設置しました。グラングリーン大阪に集うビジネスマン、女性、男とも女とも取れる若者たちが夢でつながっている作品です。鏡のように磨かれた彫刻と並んで写真を写してみてはいかがでしょう。
・花が溢れるエリアには花々とシンフォニーを奏でる陶器の彫刻を設置しました。アメリカ在住の画家 で彫刻家の金子潤による作品です。大きな陶器に抽象絵画が描かれている作品は季節ごとに変わる周囲の花々と共鳴します。

「うめきた公園」のアートを末⻑く楽しんでいただけることを祈ります。
アーティスティック・ディレクター 清水敏男

建築概要

竣工年: 2024
施主: 三菱地所株式会社、大阪ガス都市開発株式会社、オリックス不動産株式会社、関電不動産開発株式会社、積水ハウ ス株式会社、株式会社竹中工務店、阪急電鉄株式会社、うめきた開発特定目的会社(出資者:株式会社大林組)
設計: 基本設計・実施設計:株式会社日建設計 VS.設計監修:安藤忠雄建築研究所
公園施設全体:基本設計・実施設計:株式会社日建設計 VS.設計監修:安藤忠雄建築研究所
大屋根設計:基本設計・実施設計:有限会社SANAA事務所
公園設計:デザインリード:GGN デザイナー:株式会社日建設計
都市公園:公園施工者:大林組・竹中工務店・竹中土木特定建設工事共同企業体 公園施設施工者:うめきた2期共同事業体(株式会社竹中工務店、株式会社大林組)
アートディレクター: 清水 敏男
アートコーディネート: トシオシミズアートオフィス

ARTWORK LIST