キュレーター:清水敏男
出展作家:胡項城/中村哲也
トステムショールーム上海で開催中のドアをテーマとした企画展シリーズ「THE EXHIBITION OPEN DOORS」。その第1回?として、現代中国を代表するアーティスト胡項城と日本の現代アートを牽引する中村哲也による日中合作の展覧会を開催しました。
中国は漆、螺鈿、磁器、玉、金工などさまざまな伝統工芸の技術の発祥の地、そして日本はその技術を継承し独自に文化を開花させてきました。本展では、中国の民間信仰である「門神」をモチーフに、?日本の伝統工芸技術により製作された門を展示しました。
胡頂城の原案とイメージに沿って、中村哲也が中国の伝統的な門の文様をつぶさに研究し「門神」の原型を丹念に掘り起こしました。その原画をもとに、19代続く塗師の家系・遊部父子が漆芸の粋を集めて、門に生命を吹き込みました。
中国と日本の文化、そして伝統の融合を象徴する「門神」、上海の地において日中両国の多くの人にご覧いただくことができました。
【概要】
タイトル:THE EXHIBITION OPEN DOORS Vol.1『門神』
会期:2010年4月9日?5月25日
会場:トステムショールーム上海 2階ギャラリースペース
中国上海市徐?区?旋路3021号
キュレーター:清水敏男
出展作家:胡項城/中村哲也
作品制作:遊部ロイロ工芸
主催:トステム株式会社