4月 19, 2024
アーティスティック・ディレクター 清水敏男
アーティスト 浜口陽三
1909年和歌山県に生まれ1927年に東京美術学校の彫刻科に入学したが、早々に中退しパリにわたり絵画制作に勤しむ。第二次世界大戦後に「メゾチント」という17世紀にヨーロッパで発明された技法に出会い、過去の技法と思われていた「メゾチント」に新しい息吹を吹き込んだ。「メゾチント」はもともと黒からグレーそして白への諧調のみで表現する技法だった。しかし浜口陽三はそこに色彩を加え、ゆたかで深みのある黒にほのかに浮かび上がる色彩をまとった形を浮かび上がらせることに成功した。これを「カラーメゾチント」と言い、浜口陽三はこの技法を駆使して数々の傑作を生み出し多くの賞を受賞した。サンフランシスコから帰国後の2000年に逝去した。
アーティスティック・ディレクター 清水敏男
東京都庭園美術館キュレーター、水戸芸術館現代アートセンター芸術監督を経て1997年よりインデペンデントキュレーター事務所主宰。Ise Cultural Foundation(New York)芸術監督(1998年〜2001年)、上海ビエンナーレ芸術監督(2000年)、上海万国博覧会日本産業館キュレーター(2010年)などを歴任。東京ミッドタウン六本木・日比谷、大手町フィナンシャルタワーなどのパブリックアートの芸術監督。学習院女子大学・大学院教授(美術史、アートマネジメント)。
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